就職活動を始めるにあたって | キャリアデザイン

「キャリア」という言葉には、職業・経歴といった意味のほか、“生涯、生涯の職業”という意味もあります。キャリアデザインという考え方は、どのような仕事を選び、職歴を積むかにとどまらず、仕事を中心として人生そのものをデザイン=設計していくことでもあります。

キャリアデザインとは・・・

『キャリアプランニング』では、実践的なキャリアプランの方法についてお伝えしましたが、今回は違った角度からキャリアについて考え、より充実した内容のキャリアプランを創るためのポイントをお伝えいたします。

キャリアデザイン具体例2

では、実際にキャリアデザインをしてみましょう。ここでは、『現状把握~目標のためのプランを作成』までの流れに沿って2パターンのキャリアデザイン例を紹介します。

一通りキャリアデザインが完成したら、キャリアデザインを形成していくために必要なこと(能力・スキル)は何かを考えてみましょう。最終的な目標を達成するためには、これが一番重要です。

SE(システムエンジニア)の『Bさん』の場合

現状を把握
社内システムの保守・メンテナンスの仕事を経験。SEとして、よりスキルを磨くことのできる職場で働きたい。顧客と接する仕事がしたい。
目標の決定
顧客の課題を解決できるエンジニアとして信頼を得たい。世界をまたぐ活躍をしたい。

理想のキャリアデザインを実現するためには、社会人生活を経ていく中で、最終的な目標達成のためにステップアップしていく必要があります。ここでは、仮に就職以降の段階を『入社後3年間』『3年後』『10年後』『15年後』の4つの段階に区分し、どのようなキャリア形成が必要となるかをご紹介します。

目標のためのプランを作成 と それぞれの段階で身につける能力

入社後3年間、営業支援システムやデータベース構築に携わる。

経験を積み、SEとしてスキルアップ。

新しい仕事を成功させるための情報収集。

3年後…グループリーダーを任される。

顧客ニーズのヒアリング能力の向上。

ひとつのプロジェクトを取りまとめる統率力を身につける。

10年後…海外の顧客を取り入れた事業拡大に携わる。

顧客の課題に対する解決力の向上。

情報処理の国家資格を取得。

開発技術の知識を身につける。

15年後…海外拠点の統括を任され、世界経済の発展に貢献。

海外勤務を見据えた語学力の向上。

部門統括に必要なマネジメント力の向上。

就職活動が終わっても、キャリアデザインは生涯続いていくものです。目の前の目標、1年後の目標、人生の目標…といったかたちで、常に目的意識をもって行動しましょう。