聴覚・言語障がいの方へのアドバイス

聴覚・言語障がいの方の企業選びには、「支援機器」「コミュニケーション手段」「業務特性」が重要なポイントになります。難聴用支援機器の有無などの『働く環境』、手話通訳や筆談導入などの『各種制度』、連絡事項の伝達方法などの『仕事内容』の3つから、事前に確認しておきたいポイントをチェックしましょう。

環境をチェック!
業務上必要な機器などの『職場環境』を確かめましょう。

聴覚・言語障がいの方は、設備や支援機器によってできる業務内容の幅を広げることができます。導入可能かも含めて確認しましょう。

「支援機器」の用意はある? (聴覚・言語障がい)
聴覚・言語障がいの方のコミュニケーション手段はメールなどが主体となりますが、難聴用電話器や音声増幅器、会話補助装置等があれば、業務の幅が広がります。必要な場合は導入が可能か、企業に確認しましょう。
「緊急時用の連絡器具」は? (聴覚障がい)
聴覚障がいの方は回転灯など、緊急時を知らせる機器、設備があるか、重要となります。サイレンや放送など、緊急時の連絡、伝達方法を確認しておきましょう。

制度をチェック!
長く働き続けるための『各種制度』が、あるかどうかを確認しましょう。

長期的に働くためには、支援制度が重要です。
コミュニケーションをスムーズにする制度など、確認しておきましょう。

「手話通訳者」の有無は? (聴覚障がい)
聴覚障がいの方にとっては、普段のコミュニケーションは問題なくても、総会や会議などで複数の発言を聞き取るのが難しい場合があります。そこで、手話通訳者をつけることが可能かどうかを企業に確認しましょう。
「筆談対応」を実施している? (聴覚・言語障がい)
聴覚・言語障がいの方が意思疎通を図る手段として有効な「筆談」は、多くの企業でコミュニケーション手段として取り入れられているようです。簡易筆談ボードや会話補助装置を用いたコミュニケーションが対応可能か、事前に問い合わせましょう。
社内に「手話サークルや講習会」はあるか? (聴覚障がい)
近年、手話を習得するためにサークルや講習会を開催する企業が増えつつあります。こうした企業では手話でコミュニケーション可能な社員も多く、聴覚障がいの方にとって働きやすい環境が整っているので、企業を選ぶ際の基準の一つとして考えるのもいいかもしれません。

仕事をチェック!
スムーズに業務を進行するために『仕事内容』を把握しましょう!

仕事をする上で必要不可欠なコミュニケーション。特に聴覚・言語障がいの方にとって円滑なコミュニケーションを取ることができるかが、仕事を継続する上で重要です。

「電話応対」は必須? (聴覚・言語障がい)
聴覚・言語障がいの方にとって重要なポイントとなるのが、「電話応対」の有無。企業によっては電話応対について相談に乗ってくれることもあります。まずはどこまで可能かを正確に伝え、相談しましょう。
社内での連絡方法は? (聴覚・言語障がい)
仕事上、不可欠となる他部署等との連絡。専用のソフトを導入し、PC上で円滑なコミュニケーションを図る企業もあります。内線電話等を利用する頻度が少なくて済むため、こうしたソフトは聴覚・言語障がいの方にとって非常に心強い味方となるはずです。

ワンポイントアドバイス 採用担当者にどのように障がい内容を伝えるか?

就職活動で大切なのが、採用担当者に自分の障がい内容を的確に伝えることです。皆さんの働く姿を採用担当者がイメージしやすいように「何ができるか」「何ができないか」を具体的に伝えましょう。

POINT 1どの程度聞こえるかをわかりやすく伝えよう。 (聴覚障がい)
聴覚障がいの方は、自分の障がい内容をわかりやすく伝えましょう。例えば、「口を大きく動かしてゆっくり話せば理解できる」「右側は問題なく聞こえる」といったように、どうすればコミュニケーションが可能かを説明しましょう。
POINT 2支援機器によって、何ができるかを伝えよう。 (聴覚・言語障がい)
支援機器を利用することで、どんな業務が可能になるか、採用担当者に具体的に伝えましょう。例えば「電話での打ち合わせができる」「ミーティング時に利用できる」など、具体的に伝えましょう。