就職活動を始めるにあたって | バリアフリー情報

今回のテーマは「バリアフリー情報」。社会の中にはさまざまなバリアフリーがあります。就職活動中や働く企業内ではどのようなバリアフリーが実施されているのでしょうか。就職活動におけるバリアフリー情報を紹介します。

バリアフリー情報

バリアフリーとは、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障がいや精神的な障がいを取り除くことをいいます。障がいのある方が仕事をする上で、バリアフリーはとても重要なことです。「どのような環境で働くのか」ということも、業務内容と同様に事前に十分に調べておきましょう。

バリアフリーって何? バリアフリーとは

バリアフリーとは

バリアフリーとは、「壁」や「妨げになるもの」という意味を持つ「barrier」と、「ない」という意味のある「free」をあわせて作られた言葉です。高齢者や障がいのある方でも壁を感じることがないような社会を作ろうという考え方です。もともとは建築用語として使われるようになった言葉であり、建物内での段差を少なくしたり車椅子用のスロープやトイレを設けるという物理的なことをさす言葉でした。しかし、バリアフリーという言葉が一般化していくにつれて、近年では物理的なハード面だけではなく、ソフト面でのバリアフリーも考えられるようになりました。

ハード面でのバリアフリー
  • 段差の解消
  • 車椅子用スロープ
  • 点字ブロック
  • 点字案内板

点字ブロックは1967年に日本で誕生しました。岡山県の横断歩道に設置されたのがはじめとされています。点字ブロックに突起の形で「線状ブロック」と「点状ブロック」の2種類があります。線状ブロックは進行方向を、点状ブロックは停止位置を示しており、この2種類を組み合わせて設置されています。2001年には、突起の形・大きさ・配置を統一するための規格が定められました。
スロープには、建設の段階で設置されているもののほかに、段差に取り付けて利用するものがあります。折りたたみができる持ち運び用のスロープでは、外出先の段差でも利用することができます。一般的に、自分の力で上り下りに適した角度は5~10度ほどとされており、公共施設などに設置されているスロープの角度はこのくらいで設定されています。

ソフト面でのバリアフリー

近年では、「バリアフリー」という言葉が持つ意味は広がってきています。

制度的なバリアフリー 障がいの有無によってサービスが制限されないようにすること
資格試験などで欠格条項をなくす、盲導犬が利用できるホテル・レストランなど
文化・情報面でのバリアフリー
手話通訳・要約筆記の普及や、文字情報サービスの充実など
意識面でのバリアフリー
差別的な表現や意識をなくしていくことなど、理解を深めていくための取り組み