就職活動を始めるにあたって | 障がい者採用とは

障がい者採用とはどのようなものか、また、一般の採用との違いはあるのでしょうか。ここでは、 障がい者採用枠で就職活動をしていく上で必要な知識などを紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

障がい者採用とは…

障がい者採用とは、障がいのある方のために設けられた採用枠のことを言います。近年では、障がい者採用枠を設け、障がいのある方を積極的に採用している企業が増えてきています。皆さんも障がい者採用の現状について正しく理解し、就職活動の進め方を考えて見ましょう。

障がい者雇用の現状

【障害者雇用促進法】

「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、「障害者雇用率制度」が設けられており、民間企業においては常用労働者数(全従業員数から除外率※注1 相当の労働者数を除いた数)43.5人以上の事業主は、その常用労働者数の2.3%以上の障がい者を雇用しなければならないとされています。法定雇用率は、「障害者雇用促進法」によって、5年に1度は見直されることとなっています。近年では、特例子会社※注2 の設立などで企業側が積極的に障がい者を採用しようとする傾向が見られ、徐々に雇用の機会は増加傾向にあります。

注1 : 除外率
障がい者の就労が困難とされる特定業種において、従業員数から一定の割合(業種によってそれぞれ定められています)を除いた人数を「障害者雇用率」の対象とする制度。2010年7月より各業種において10%引き下げられ、将来的には廃止される予定です。

注2 : 特例子会社
事業主が障がい者の雇用に特別の配慮をした子会社を設立し、一定の要件を満たしているものとして厚生労働大臣の認定を受けた場合、この子会社の労働者を親会社の労働者とみなし、親会社が雇用する労働者数に加えることができます。

【現在の雇用状況】

2021年度の障がい者雇用の実雇用率は2.20%となっており、前年の2.15%より上昇しました。法定雇用率の2.3%には届いていませんが年々、障がい者を採用する企業が増えていることが分かります。

民間企業における実雇用率

民間企業における実雇用率

厚生労働省発表「令和3年障害者雇用状況の集計結果」より