面接・選考時のアドバイス | 面接《実践編》

《実践編》の今回は、入退室のマナーや質問への答え方など、面接本番で役立つ情報をご紹介します。本番に向けて十分準備をしておきましょう。

面接とは…

面接では、「入社後にどのような仕事をしてくれるのか?」を想像しながら、第一印象、志望動機、コミュニケーション能力などさまざまな視点で評価されています。自分がPRしたいことを整理し、自分の言葉で質問に答えられるよう準備をしておきましょう。

面接官からの質問とは 質問例

面接官からの質問は多岐にわたります。
その中でも特によく聞かれる「自己PR」「志望動機」に関する質問と、その他さまざまな質問への答え方をご紹介します

自己PR

1. あなたの長所・短所はどこですか?
A
「私の長所は、最後まで諦めずにやる、というところです。大学でのサークル活動でも4年間最後まで続けることができました。短所は、人見知りするというところと、柔軟な発想が苦手だということです。初めて会う人とはなかなか会話ができません」
B
「私の長所は、目標に向かって努力の積み重ねができる、という点です。大学のサークルでは毎日の練習で反省点や課題点を見つけ改善していき、最後の大会では好成績を残すことができました。一方で、アイデアを出すことが得意ではなかったので、練習メニューを考えるときなどには周りのメンバーと協力して取り組みました」

長所・短所についてはよく聞かれます。自分を客観的に見ることができているかどうかがポイントです。
まずAの答えですが、長所と短所は述べられていますが、どちらも具体性に欠けます。
その点Bの答えだと、長所について具体的に述べられているので面接官にも人柄が伝わりやすいでしょう。
また、短所についてはAのようにただ述べるだけではなくて、短所を把握した上で対処法や改善策を述べられるようにしましょう。

2. 学生時代に力を入れたことは何ですか?
A
「サークル活動に力を入れました。サッカー部に所属し、主将を務めました。昨年の地区大会では見事優勝することができました」
B
「サークル活動に力を入れました。サッカー部に所属していたのですが、昨年の夏からは主将を任されました。数十名の部員をまとめることは大変なことでしたが、仲間や他の部員と協力し合いながら活動を続けたおかげで地区大会では優勝することができました。主将としての責任感や周囲の人と協力することを学ぶことができ、よい経験になったと思います」

この質問への答えで大事なことは、その経験から何を得られたかということです。Aのようにただ事実を並べただけでは、質問への答えとしては不十分です。
今回はサークル活動を例に挙げましたが、ほかにもアルバイトやゼミについて述べても良いでしょう。

自己PRタイプの質問でのポイントは、

  • 自分を客観的に評価する
  • 具体的なエピソードを加える
  • 経験から学んだことを述べる

の3点です。

志望動機

1. 当社を志望した理由を教えてください。
A
「御社はさまざまな職種を選択でき、多くの経験を積むことで自分自身が成長できると考えているからです」
B
「私はさまざまな職種を経験したいと考えています。御社の場合、職種や地域の選択肢が多いのが魅力です。特に新規事業の営業にかかわり、会社の安定事業に貢献したいと思っています」

AとBの答えには、決定的に違っているところがあります。
志望動機を述べる際に重要なのは、「会社のどこが良いのか」「会社で何がしたいのか」を具体的に述べることです。
Aの答えでは、会社に入って何がしたいのかがはっきり伝わりません。
その点Bでは具体的な内容が述べられているため、印象が良くなっています。

2. どの職種を希望しますか?
A
「特に希望はありません。いろいろな職種を経験したいと思っています」
B
「営業を希望します。学生時代には営業という仕事は経験できなかったことだからです。また、私の性格上外に出て人と接する仕事が向いているのではないかと考えています。営業という成果が求められる職種で、向上心を持って挑めるのではないかと思います」

1.の志望動機と同じで、この質問では具体的な希望が求められます。どこへ配属になっても頑張ります、という意味が込められているにせよ、Aの答え方では「この人は本当に会社のことを分かっているのだろうか?」と面接官は思ってしまいます。

志望動機を述べるときのポイントは、企業の事業・職種について具体的に述べることです。

その他の質問

1. 最近のニュースで気になることは何ですか?

「~についてどう思いますか」という形で聞かれることもあります。 この質問では社会について関心があるかどうかを聞き出そうとしています。 日ごろから新聞やニュースに関心を持つことが大事ですが、分からないことには「分かりません」と正直に答えましょう。 また、答える際には「自分はこう思う」というように、ニュースに対して自分の考えを述べるようにしましょう。

2. 最近感動した本を挙げてください。

どのような傾向の本を読んでいるのか、どんな価値観を持っているのか、ポイントのつかみ方などを見ています。まずは、本のタイトルがスラスラ出てくること、また、本の内容をしっかり頭の中に入れておき、なぜ感動したかが説明できるように準備しておきましょう。

3. 何か質問はありますか?

面接の最後によく聞かれます。必ず何か質問をするようにしましょう。前もって質問を用意しておくとよいでしょう。質問内容は、「休みはどのくらいありますか?」や「残業は月にどのくらいですか?」というものではなくて、事業内容や今後の方向性についてなど核心を突くような質問ができれば与える印象も違ってきます。

ほかにもこのような質問があります

  • あなたの尊敬する人物は誰ですか?
  • 10年後のあなたについて語ってください
  • あなたは運がいいほうですか?
  • 休日はどのように過ごしますか?
  • 学生と社会人の違いは?
  • あなたのことを友達はどのように見ていますか?