先輩の就活体験談

「『できないこと』を伝えるときは『でもこれならできる!』とセットにしてアピールすること」


2014年卒

文学部
内定先業界:メーカー
障がい内容:その他

総エントリー数 70
選考に進んだ企業数 40
就職活動開始時期 2012年12月
就職先を選ぶ際のポイントとその理由

勤務地については、自宅からの距離、通勤時間、通いやすさをポイントにしました。障がいがあるため、最終的に通いやすさで決めました。職場環境は、産業医の常駐、障がいへの理解と配慮などを考慮しました。職務内容としては、パソコンの資格を活かせる事務を志望したことが企業選びに重きをおいた点です。

就職活動の成功のポイントはなんですか?

書類選考では、履歴書やESを何度もキャリアセンターで添削してもらいました。自分での推敲と協力者の添削を繰り返すと、文章はとてもよくなりました。面接では、「笑顔」で「素直」に「会話」をすることを心掛けました。答えを丸暗記した一問一答より、自然な会話で自分の「素」を出したほうが、おそらく面接官の印象に残りますし、面接の雰囲気も和らぎます。もしも自分の素と社風にあまりにも隔たりがあったら落とされますが、そういう会社は最初から合わなかっただけのことなので、気にすることはありません。なによりも大切なのは、できるだけ前向きにがんばることです。失敗しても「ご縁なのでしょうがない」「次がある」「よい経験になった」と、ポジティブな要素を自分の中に溜めこんでおくことで、無理なく気持ちを切り替えられました。そのうえでふりかえり反省を欠かさず、書類でも面接でも、常に「改善策」を考えるようにしておくと、どんどん就活がうまくなっていきます。まさにどんな失敗も「よい経験」です。

ハンディをどのように乗り越えましたか?

「できないこと」や「必要な配慮」は、きちんと、具体例を挙げて伝えること。かつ、「できないこと」を伝えるときは「でもこれならできる!」とセットにしてアピールすること。このふたつのことを心掛けていれば、必要な配慮をいただける企業にいつかめぐりあえます。私は特殊な障がいなので、障がい者採用での選考過程で「面接での評価は高かったが、残念ながら受入れが難しい」と言われたこともありました。しかし、それらすべてが「ご縁」だと思って前向きに活動していました。私は「障がいのおかげで前向きになった」ことをアピールポイントのひとつにしたり、「障がいのために留年したが、その結果、在学中に後輩の卒業式を祝うことができた」ことを笑いのネタにしたりと、障がいがあることをプラスに考えて面接に臨み、それが内々定につながったと考えています。障がいを「ハンディキャップ」と考えるより、むしろ自分の個性の一つだと考えて、自然体で活動をするのがよいと思います。

サーナを利用して良かった点

一番良かった点は、サ〜ナ就職フェスタなどに参加することで、同じように障がいがありながら就活をがんばっている友人ができたことです。また、障がい者採用ならではのポイント(特に、自分の障がい内容の伝え方)を具体的に学べることも大きな利点です。一般採用での就活の話(「1日に3つ説明会をはしごした〜」など)をきくと、どうしても焦ることがあると思いますが、障がい者採用には障がい者採用ならではのペースややりかたがあります。それに触れることで、少なからず安心できます。さらに大学のキャリアセンターも、履歴書の添削や面接の練習に最大限活用できると思いますので、合わせて利用すれば、それだけ良い結果につながると思います。

ページTOPへ