自己分析は、過去を振り返って自分の強みや弱みを考えることからスタートしました。小学校から高校までの5年間、入院生活だったのでエピソードが限られていましたが、人と違う経験をしたからこそ身についた強みをまとめていきました。企業研究では企業のHPを中心にしながら、先輩方が調べた企業情報を共有している学校の資料も参考にして、志望企業を絞り込んでいきました。それでも調べきれなかったことは、会社説明会で質問して解消するようにしました。書類作成や面接ではいい印象をもってもらえるように創意工夫をしました。たとえば書類作成では文字は大きく太く、濃いインクで丁寧に書くことを心がけ、項目は余白がないように下書きをしてから作成。オンライン面接では部屋を整え、家にある白い照明を使って印象をよくし、対面式の面接では長所や短所、自己PRなど基本的な質問は頭に入れたうえで臨みましたが、細かい部分はその場で対応しました。想定外の質問があって頭が真っ白になったこともありましたが、先生のアドバイスにあった深呼吸をすることで落ち着き、企業研究の成果を思い出して伝えることができました。

早く就職活動を始めていれば、もっとゆとりのある活動ができたのかもしれませんが、最終的には自分のやりたいことができる企業にめぐり合えて満足しています。また、他人の意見やアドバイス、協力の大切さも実感。自分では気付かなかった部分を知ることができました。

・医療関係という明確な企業選びの軸をもって、納得いくまで企業研究をした
・他人の意見を参考にしながら、書類作成や面接対策を実践したこと
・障がいから得た経験も含め、自分がもつすべてを武器とするプラス思考

就活では、内定が出ないことは当たり前です。たとえ内定を獲得できなくても、「自分が否定された」とマイナスにとらえず、最後まで自分の理念と合っている企業を探して頑張ってください。