先輩の就活体験談

「障がいについてきちんと説明できることは重要です」


2015年卒

文学部
内定先業界:証券・金融・保険
障がい内容:下肢障がい

総エントリー数 25
選考に進んだ企業数 7
就職活動開始時期 2013年12月
後輩にぜひ伝えておきたいあなたの就活体験は?

就活をする際に自分のやりたいことを見つけるのはとても大切なことです。しかし私はまだ何をしたいのかはっきりと描きにくく、落ち込むときもありました。でもそういうときは「とにかくワクワクする方へ進んでいこう」と思い、「ここの社風なんとなく良いな」とか「ここなら私らしく障がいを気にせず働けそうだな」と思ったところにどんどん進むようにしていきました。最初は興味のない業界でも、自分から良いなと思ったところだと不思議と縁があったりします。また、なんとなく気が進まないけど内定が早めにおりたからここにしよう・・・という考え方はあまりお勧めできません。ワクワクしたり、ここでこんな人たちと働いてみたいといった素直な気持ちを大切にしてください。

就職活動の成功のポイントはなんですか?

面接ではとにかく笑顔でいること。目線はとても大切です。複数いる面接官全員に平等なアイコンタクトをとることが必要です。また、面接では緊張しないように「自己アピール=あきらめない努力」「志望動機=幅広い事業展開」など、キーワードだけを覚えていくことにしていました。企業に対して入りたいという思いがあれば、キーワードさえ抑えていればその場で文章を組み立てることは充分可能です。面接の場において一言一句文章を覚えるのはあまり適切とはいえません。たとえヘタでも良いから、自分のそのときの思いをそのままの温度でうまく伝えること。これを意識したのが、成功のポイントのひとつなんじゃないかと思います。

活動でハンディを感じた点は?また、どのように乗り越えましたか?

就職活動において特にハンディを感じたことはありませんでした。ただ私の障がいの場合は脳性麻痺なので、どこからどこまでができることなのかを細かく伝える必要性がありました。自分の障がいについて、「どこを強調して伝えるのか」「どういうときにどんなサポートが必要なのか」「障がいにかかわる緊急時に陥った際、周りに何をして欲しいのか」等をきちんと説明できることはとても大切なことです。企業側が必要以上に怖がったり構えたりしないように、あるいはきちんとサポートしてほしい状況を認識してもらえるように、自分の障がいについて簡潔に説明できる術を身につけてください。

後輩への応援メッセージ

面接だって立派なひとつの「企業研究」だということを忘れないでください。面接はその企業の人と出会える数少ないチャンスです。人事担当者たちの雰囲気と上層部の人たちの雰囲気があまりに違う企業だってあります。また、面接は同時に最高の自己分析の場でもあります。一生懸命考えてきたアピールでも、実際人事の方に話してみると何かよく伝わらなかったという経験はよくあることです。面接の内容はあとでよく思い出して、次に繋げるために最大限有効活用しましょう。障がい者というだけでなく、個人に重きを置いて選考をしてくれているか。「雇用してもらえる企業」なのか「自分が入社したい企業」なのか。当たり前のことでも、選考に落ち続けて気が滅入っていると、もうどこでもいいやという思いが生まれてくることもあります。でもどんなに辛いときでもぜったいに妥協だけはしないこと。障がいはハンディである場合もありますが、同時に武器でもあり魅力でもあります。自分らしく働ける職場を見つけられるよう、自信をもって就職活動に取り組んでください。

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